推定相続人の廃除の取消し

民法第894条

(1)被相続人は、いつでも、推定相続人の廃除の取消しを家庭裁判所に請求することができる。

(2)前条の規定は、推定相続人の廃除の取消しについて準用する。

 

① 被相続人の廃除は、被相続人の発意に基づくものですから、一度審判または調停によって、その効果が生じても、被相続人において気が変われば、取消しを請求できます。その場合、特にその理由は、必要ではありません。

 

② 審判申立ての相手方は、すでに廃除されている者です。

その廃除によって、代襲相続人となった被廃除者の直系卑属は、当事者にはなりません。

 

③ 廃除の取消しが確定すれば、相続資格を回復します。

被相続人は、戸籍の届出をしなければなりません。

 

④ 廃除の取消しが認められると、さらに気が変わっても、同一事実に基づいて、廃除を請求することは、できないと解すべきでしょう。繰り返して、廃除の請求ができるとすれば、法律関係が不安定になります。また、訴訟経済にも反するからです。

 

⑤ すでに行われた廃除審判を、遺言によって取り消すだけではなく、先の遺言で推定相続人を廃除し、後の遺言でこれを撤回することも可能です。後者は、直接には遺言の撤回の問題であり、本条とは無関係のようにみえますが、本条は、廃除の取消しを、遺言によって行い得ることを認めた規定でもあります。

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