相続開始の場所

民法第883条

相続は、被相続人の住所において開始する。

 

① 相続開始場所は、遺産分割等、相続をめぐる紛争について、裁判所の土地管轄が定まる点に意味があります。

もっとも、本条文を受けて、民事訴訟法や家事審判規則に、詳細に規定されていますから、相続をめぐる紛争について、どこまで本条が直接関係するのか、明確ではありません。

 

② 相続がらみの紛争であっても、相続開始前に裁判所の関与が必要な場合は、「被相続人の住所」と、いうよりも、「被相続人となるべき者の住所」と、なります。

たとえば、相続人廃除およびその取消し、死亡危急時遺言もしくは船舶遭難時遺言の確認、遺留分の事前放棄などです。

 

③ 相続の限定承認・放棄の申述、遺産分割などは、家事審判規則に規定の相続開始地が、管轄決定の基準と、なります。

 

④ 遺言の効力を争う訴えなど訴訟事項は、民事訴訟法の原則によります。

もっとも、ある財産が遺産であるか否かにつき、相続人が二分して争いがあるときは、必要的共同訴訟の関係上、本条による裁判管轄を肯定するのが、合理的です。

 

⑤ ある不動産の遺産性を争うときは、不動産所在地の裁判所に提起しても、違法ではありません。

ページトップへ戻る
Copyright© 越谷市の相続・遺言の相談手続き(せんげん台駅1分/土日祝営業) All Rights Reserved.
【掲載の記事・写真・イラストなどの無断複写・転載等を禁じます】